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コロナ後遺症

コロナ感染後の後遺症で最も多い症状は倦怠感や疲労感です。特に今年は連日の猛暑で健常な人でも夏バテで疲れがとれず、体力低下を感じておられる方も多いと思います。この状態は西洋医学的には慢性疲労症状群といいますが、東洋医学では「気虚(ききょ)」といい、まさに気力がない、元気がない状態です。気虚の回復には気の力を補う生薬の服用が効果的です。

回復漢方

気虚の状態では汗腺の調節機能が低下し、少し動いただけで汗をかき、こまめに水分を摂取しているにも関わらず、脱水症にかかり易くなります。細胞に「気」を与える人参、体内の水分バランスを調節する麦門冬、汗の出過ぎを抑える五味子が配合された生脈散(しょうみゃくさん)が効果的です。また、気虚の状態は免疫力が低下しているため、体内にウイルスや細菌が侵入しやすくなります。免疫細胞の70%は腸管に存在しているため、善玉菌を増やす発酵食品や乳酸菌生成エキスといったサプリメントの摂取が効果的です。その他、肉体的あるいは精神的なストレスが続いて疲労が蓄積している人では抗ストレス作用のある五加参(エゾウコギ)がお勧めです。

代謝・内分泌

夏バテ

残暑の厳しいこの時期は汗をかきやすく、体内の水分やミネラルだけでなく、体力も失いがちです。これを東洋医学では、汗によって気と津液が両方失われていると捉えます。その結果、倦怠感、息切れ、口の渇き、手足のほてりなどの症状や脱水症状を引き起こしてしまいます。汗をかいてぐったりした状態が続くと秋口にだるさ、疲れ、食欲不振などの秋バテ症状につながります。

【漢方処方解説】

気の不足は疲れ、食欲不振、息切れ、動悸など、津液の不足は肌の乾燥、手足のほてり、のぼせ、のどの渇きなどの症状を引き起こします。気を補う人参、津液を補充する麦門冬で構成させた生脈散(しょうみゃくさん)が適しています。食の対策として、気や津液を補うじゃがいも、しいたけ、山芋などを摂取しましょう。また、冷たいものや加工食品の摂りすぎ、不規則な生活などが続くと消化機能が低下して食欲が低下し、夏の間中、倦怠感、胃腸不良、むくみなどの症状がでます。このような場合は胃腸機能を亢進し、水分代謝を改善する香砂六君子湯(こうしゃりっくんしとう)が適しています。食の対策として、あずき、ハトムギ、白菜、とうもろこしなど余分な水分の排出を助ける食材を摂取しましょう。

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耳鼻咽喉

めまいに用いる漢方薬

水分貯留や停滞を引き起こしやすい梅雨から夏場。この時期に増加する症状にめまいがあります。病的な水分貯留がめまいと関連が深いと考えられています。また、頭部への栄養不足、交感神経の高ぶり、加齢などもめまいを引き起こす可能性もあり、考慮する必要があります。ただし、脳出血や脳梗塞など危険なめまいでないことを確認する必要があります。

漢方処方

【沢瀉湯】

気圧の変化や寒暖差などで突然発症する方のファーストチョイスとして用います。

【連珠飲】

貧血気味で動悸を伴うめまいの方の処方です。めまいの症状に加えて立ちくらみを伴う場合が多いです。

【釣藤飲】

のぼせや高血圧などで頭部の興奮を伴うめまいの方の処方です。ストレス刺激に弱く、怒りっぽく、頭痛や目の充血などの症状があることも特徴です。

【滋腎通耳湯】

年配の方でのぼせやほてり、耳鳴りや難聴を伴う方の処方です。気候や温度に影響されず、発現するのが特徴です。

【半夏白朮天麻湯】

日ごろから胃腸が弱く、消化吸収力が低下している方でめまいの発現時には嘔気を伴う方の処方です。

精神・神経

自律神経の乱れ

メンタルを崩しやすい季節と言えば、それは春でもあり、夏でもあり、冬でもあり、実際のところ、いつでもメンタルを崩す要因は溢れているという方が正しいでしょう。ただ、春は年度変わりで環境が大きく変わることから、春に心身のバランスを崩す人が多いのは確かです。気持ちが落ち込み、やる気が起こらない、睡眠障害など訴える人も少なくありません。当然、これはメンタルだけにとどまらず身体の不調として見えてきます。身体がだるい、めまい、腹痛、下痢、便秘などの症状につながります。

漢方処方

自律神経と副交感神経のバランスが崩れ、気の巡りが悪くなった症状を肝気鬱結(かんきうっけつ)と呼びます。肝気鬱結を改善する生薬に柴胡(さいこ)と芍薬(しゃくやく)があり、これに数種類の生薬を組み合わせた柴胡疎肝湯(さいこそかんとう)は胸や脇、腹などに重苦しさがあり頭痛、肩や背中のこわばりがある方に向いています。精神的ストレスが胃腸に影響して食欲がなく、腹部膨満でガスが溜まりやすい方には香砂六君子湯(こうしゃりっくんしとう)が適しています。また、考えすぎでイライラして胸苦しく不眠傾向が強い方には黄連阿膠湯(おうれんあきょうとう)が適しています。