ストレスにおすすめの漢方

春は入学や就職、転勤など環境が変わる方が多く、気持ちが不安定になりやすい季節です。

この時期は不安感、抑うつ感、不眠などのストレスに関連する症状が出やすくなります。

帰脾湯(きひとう)

身も心も弱り、心(精神)の疲れを感じる方の漢方薬です。胃腸が弱くて気力が出ず、血液の供給が不十分で栄養が得られないために、身体だけでなく、精神も疲れてしまう状態に用いられます。眠りが浅く、夢見が多く、夜間によく目が覚める方や、日中の眠気、動悸などの症状がある方にお勧めです。

黄連阿膠湯(おうれんあきょうとう)

疲労が強く、胸の苦しさが強く、イライラしやすい方や、足が冷えて顔はのぼせ気味の方、身体が乾燥しやすい高齢者の不眠にもお勧めです。

柴胡疎肝湯(さいこそかんとう)

ストレスによって気分の発散がうまくできず、イライラなど感情の起伏が激しいため、脇腹の腹の張りを感じたり、腹痛など痛みを感じる方にお勧めです。

定悸飲(ていきいん)

不安やストレスによる動悸、あるいは下から突きあがってくるような動悸、その他、めまい、ふらつき、のぼせなどを伴う不安神経症の方にお勧めです。