五官の健康サポートに漢方薬

加齢とともに視覚、聴覚、嗅覚、味覚などの五感を受け取る感覚器の機能が低下し、日常生活に支障を抱えている方も多いと思います。これらの感覚器の機能低下と認知症・フレイルなどの病態との関連性も指摘されています。西洋医学による薬物療法のみでは難渋するケースも少なくありません。漢方医学では、唐の時代に感覚器を治療する五官科(眼科、耳鼻咽喉科、口腔歯科領域)が専門分野として発展していました。

五官(目・耳・鼻・唇。舌)に対応する漢方処方

【滋腎明目湯】

過労や老化による目のかすみ、疲れ、痛みに。

【洗肝明目湯】

炎症による目の充血、痛み、ドライアイによる目の症状に。

【滋腎通耳湯】

加齢とともに衰えてくる聴力の低下、耳鳴り、めまいに。

【麗沢通気湯加辛夷】

鼻の専門薬で嗅覚異常、鼻炎、蓄膿(副鼻腔炎)などに。

【甘露飲】

口腔内の乾燥、歯周病、口腔内炎症に。

【桂枝五物湯】

歯槽膿漏、口臭、歯根の炎症、腫れ、痛みに。