男性更年期障害

男性の主要なホルモンであるテストステロンが減少すると心身に様々な不調が現れます。ホルモンの減少は早い人では30代から始まり、主な症状は、意欲の低下、不眠、男性機能の低下、頻尿、肥満、動脈硬化などです。西洋医学ではテストステロンの定期的な注射になりますが、症状が軽ければ漢方薬やサプリメントで改善する例も多くみられます。

漢方処方

漢方では成長、発育、生殖など生命活動の原動力を提供する臓器を「腎」ととらえ、腎の機能の低下がテストステロンの低下を導き、男性更年期障害を発症すると考えます。したがって、腎の機能を高める漢方薬の服用が有効と考えます。雄の鹿の頭に生えた幼角を加工した鹿茸(ろくじょう)や幼虫に寄生し幼虫の養分を吸収して育った冬虫夏草(とうちゅうかそう)がよく使われます。食事ではスイカや冬瓜に含まれるシトルリンという成分にテストステロンを増やす働きがあります。